アレルギー性の病気
Allergic disease
Allergic disease
アトピー性皮膚炎は、肌のバリア機能が低下して、
湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返し、治療に時間がかかることが特徴の病気です。
アトピー性皮膚炎は、様々な要因が重なっていることが多い病気です。
その要因には、肌のバリア機能が低下しているといった「体質的な要因」や、
アレルギー症状を引き起こす原因物質にどの程度曝されているか、
ちりやほこり、汗、細菌やカビなどの「環境的な要因」や、ストレスなどがあります。
要因は人によっても異なるため、同じ生活環境にいても発症する人や発症しない人がいます。
アトピー性皮膚炎を悪化させる原因には、
肌のかゆみが起きる かきむしる 炎症や湿疹が悪化する 肌のかゆみが起きる …
という悪循環に陥りやすいということが大きく関係しています。
この悪循環から脱出することがアトピー性皮膚炎をよくするためのポイントです。
成長するにつれて腹筋が発達していき自然に臍輪は塞がっていくことが多いですが、
放っておくとへその周囲の皮膚が伸びてしまうことやへその緒が外に押し出された状態になってしまうこともあります。
痒みのある湿疹ができたり治ったりを繰り返すことが特徴的な症状です。
痒みがあるため、肌をかきむしってしまいさらにバリア機能が低下し、
そこに汗や食べかすやほこり、細菌やカビがさらに炎症を起こして湿疹を繰り返してしまうという悪循環に陥りやすいのも特徴です。
自分では掻かないようにしていると思っていても、タオルや服でゴシゴシこすったり、
眠っている間にいつの間にか掻いてしまっているということもあり、
知らず知らずのうちに症状が持続してしまったり悪化させてしまっている場合があります。
肌の清潔と保湿を維持するスキンケアを基本として、
湿疹を改善する薬物療法(抗炎症剤ステロイド外用薬)を使って、
肌の乾燥や炎症を起こさないようにして改善をはかります。 また
悪化要因への対策も重要です。
感染症などとは異なりあっという間に良くなるということはありませんので、
症状が良くなっても、しばらく保湿剤や抗炎症剤ステロイド外用薬を使って良い状態をキープしていくようにしましょう。
良くなってきたからと薬の使用をすぐに中断すると、また悪化してしまうということもありますので注意が必要です。
薬を塗るときには、肌の表面がテカテカしてペタペタとティッシュがくっつく位の量が適量です。
ペタペタするのが気になるからといって、薄く塗り伸ばしてしまっては十分な効果が得られません。
かゆみのない状態を目標に治療をおこなっていきます。
アトピー性皮膚炎は、痒みを伴う湿疹を繰り返すので、かゆみのせいで夜十分に眠れず発達や発育に影響が出たり、
日中に頻繁に眠気が起こったりする場合や、遊びや勉強に集中できないということもあります。
お子様の健康や生活にとっても与える影響が大きい病気ですので、
根気のいる治療ですがしっかりと治療していくことが大事です。
お家でおこなっていただきたいことは、毎日の継続したスキンケアと、
必要な量の薬をしっかりと塗るということです。
良くなったからすぐに薬を止めたり、すこし悪くなったからと市販の薬を使ったりしていると、
症状がなかなか良くならないということもあります。
お薬を使っていても症状が変わらないという場合には、
別のお薬を調整して経過をを見ていきますので、まずはご相談ください。
症状がしっかりと良くなってきてから、徐々にステロイド外用薬を減らしていきましょう。
見た目ですぐにかなり良くなっても、まだ肌のバリア機能が不完全な段階にあり、
薬の頻度を減らして大丈夫かどうか一度に相談していきましょう。