舌下免疫療法ってなに？

舌下免疫療法は、「舌」の「下（うら）」にお薬を保持して服用する治療方法で、スギ花粉症やダニアレルギー性鼻炎の改善に効果が期待できる治療です。
お薬を長期間服用して、徐々にアレルゲンに体を慣らしていき、アレルゲンに対する免疫を整えていきます。
効果については、個人差がありますが人によっては服用から半年程度で効果を実感される方もいらっしゃいます。

舌下免疫療法の特徴

舌下免疫療法は、アレルギー症状が出たときに症状を抑える抗アレルギー薬などのお薬とは異なり、アレルゲンに反応しにくい体質を作っていくため、アレルゲンに対して「備える」イメージの方が近いかもしれません。
長期間服用を続けて効果が出てくると、アレルギー症状が出にくくなり、

• アレルギーのお薬を飲む量が減らせる
• お薬の量が減って副作用の眠気が減る
• 勉強や仕事に集中できる
• 目のかゆみなどの症状が軽減される

などの副次的な効果もあります。

アレルギーの症状を抑えるお薬を飲む量を減らしたい、アレルギーのお薬を飲むと眠気や頭がぼーっとするなどのお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

舌下免疫療法の治療を受けるには

舌下免疫療法は、スギ花粉症とダニアレルギー性鼻炎の症状の改善に効果が期待できる治療方法で、それぞれ服用するお薬が異なります。
スギ花粉症、ダニアレルギー性鼻炎のいずれかに症状があり、アレルギー検査でスギ花粉、またはダニにアレルギー反応が見られる方が治療を受けられます。
スギ花粉とダニの両方にアレルギー反応が見られる場合は、まずいずれかの治療を開始して、治療開始してから1か月以上経過して問題無く服用ができている場合には、もう一方の治療を受けることもできます。

ダニアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法はいつでも開始することができますが、スギ花粉症の場合は花粉の飛散シーズンに治療を開始すると、アナフィラキシーなどのアレルギー反応が強く出ることがあるため、スギ花粉症の舌下免疫療法を開始するには5月中旬～11月末の間に治療を始める必要があります。