水ぼうそう（水痘）ってどんな病気？

水ぼうそうは胸やお腹、腕や足など全身に発疹ができ、強いかゆみを感じたり、発熱したりする特徴のある病気です。
ウイルス感染により発症しますが、一度かかると免疫の働きにより基本的に再び発症することはありません。

水ぼうそう（水痘）の原因

水ぼうそうの原因になるウイルスは、水痘・帯状疱疹ウイルスと呼ばれるウイルスで、ヘルペスウイルスの一種です。
感染力が非常に強く、空気感染することもあるほど強力です。水痘・帯状疱疹ウイルスは、一度感染すると体内に残り、成長してからはストレスや疲労などをきっかけに帯状疱疹を引き起こすこともあります。
水痘と帯状疱疹は、病名や症状が異なりますが同じウイルスが原因になっています。
帯状疱疹が出ている人が水ぼうそうを発症したことのない子どもに接触すると、子どもが水ぼうそうを発症することもあるので、ご家族に帯状疱疹の症状が現れた場合にはご注意ください。

水ぼうそう（水痘）の症状

水ぼうそうの症状は、

• 「赤いできもの」や「ふくらんだ皮疹（丘疹）」から始まって、 その後、「水ぶくれ（水疱）」、「かさぶた（痂皮）」と変化していきます。
• 頭の皮膚・髪の生えている部分にも発疹ができる
• 発疹・発赤部のかゆみや痛み
• 発熱（２～３日程度）

が見られることが特徴です。

発疹は、お腹や顔にまず現れ、頭皮や背中、腕など全身のいたるところに現れます。
始めはポツポツとした発疹のみですが、徐々に水ぶくれになっていきます。
水ぶくれが破れて、かさぶたになっていきます。 発疹が出始めてから全部かさぶたとなるまでには１週間程度かかります。

水ぼうそう（水痘）の診断と治療

感染してから2～3週間ほどの長い潜伏期間を経て症状が出現します。
特徴的な症状と周りの感染症流行状況をお伺いして診断します。
早期に治療開始できる場合や重症化のリスクがある場合には抗ウイルス薬を飲んでウイルスの増殖を抑える治療をしていきます。
その他の症状をやわらげるために、かゆみを抑える薬や解熱剤を使用することもあります。

水ぼうそう（水痘）の予防

水ぼうそうはワクチンを受けて予防することが推奨されています。
定期予防接種の対象で、1歳から3歳未満の期間に2回のワクチンを接種しましょう。
対象期間の間に接種できなかった方でも、ワクチンを自費で接種することで免疫をつけて予防することができますのでご相談下さい。
水ぼうそうは重症化すると、まれに肺炎や脳炎などの合併症を引き起こすこともあるので、予防接種を受けて免疫を獲得し重症化を防ぐことが重要です。
また、ワクチン接種することで全ての水ぼうそうの感染を防ぐことはできません。
水ぼうそうは、感染力が非常に強く空気感染することもあるため、水ぼうそうや帯状疱疹を発症している人と一緒に過ごさないようにすることが重要です。

よくある質問