生後1か月の赤ちゃんのよくある質問

生後1か月の赤ちゃんのよくある質問1 months FAQ

生後1か月の赤ちゃんに関するFAQ

  • 授乳・栄養関連
    • 母乳やミルクを飲んだ後に吐いてしまったけど、大丈夫?
    • 母乳やミルクを飲んだ後に毎回吐いてしまうけど、これって病気?
    • 授乳間隔が短く、1時間おきにミルクを欲しがります。量が少ないでしょうか? 
    • 母乳の出が悪いと感じますが、ミルクを足したほうがよいですか?
    • 授乳中に赤ちゃんが寝てしまいますが、起こしたほうがよいですか?
  • 睡眠・生活リズム
    • 昼夜逆転しているようで、夜中に起き続けています。どうすればよいでしょうか?
    • 一日中寝てばかりいますが、起こして授乳したほうがよいでしょうか?
    • 寝ている時の呼吸が不規則で心配です。正常でしょうか?
  • 排泄・おむつ
    • うんちの色が緑色なのですが、病気でしょうか?
    • 1日に何回うんちをするのが正常ですか?
    • 3日間うんちが出ていません。これって病気?
    • おしっこの回数が少ないように感じます。脱水が心配です。
  • 体調・発育
    • 体重がなかなか増えません。母乳不足でしょうか?
    • へその緒がまだ取れていませんが、お風呂に入れても大丈夫ですか?
    • 黄疸が続いているようですが、いつまで様子を見てよいでしょうか?
  • 日常ケア
    • 泣き止まない時があり、何をしても泣き続けます。病気でしょうか?
    • 外出はいつから可能でしょうか?1か月健診前は控えたほうがよいですか?

授乳・栄養に関するご質問

母乳やミルクを飲んだ後に毎回吐いてしまうけど、大丈夫?

生後1か月の赤ちゃんが授乳後に吐くのは、実はよくあることです。赤ちゃんの胃は大人と違って縦長で小さく、胃と食道の境目がしっかりしていないため、少しの刺激で母乳やミルクが戻ってしまいます。授乳後は赤ちゃんを縦に抱いて、背中を軽くとんとんと叩いてゲップを出してあげましょう。

吐いてしまうときもだらだらと口から流れ出る程度なら心配いりません。ただし、勢いよく噴水のように吐く、体重が増えない、元気がないといった症状がある場合は、早めに小児科を受診してください。

授乳間隔が短く、1時間おきにミルクを欲しがります。量が少ないでしょうか?

生後1~2カ月ころまでは胃が小さいため、少量ずつ頻回に飲むことがあります。特に母乳育児の場合は、1-2時間おきの授乳は珍しくありません。月齢がすすむとともに3時間程度の間隔になってくることが多いです。赤ちゃんが元気で、おしっこが1日6回以上出ていれば心配ありません。

母乳の場合は、赤ちゃんが欲しがるだけあげても大丈夫です。ミルクの場合は、パッケージに書かれた量を参考にしながら、赤ちゃんの様子を見て調整してください。体重の増加具合も大切な目安になりますので、一度小児科をご受診いただき相談していきましょう。

母乳の出が悪いと感じますが、ミルクを足したほうがよいですか?

赤ちゃんの体重増加が順調で、おしっこが十分出ていれば母乳だけで足りていることが多いです。母乳は赤ちゃんが吸う刺激で作られるため、授乳を続けていくことが大切です。体重の増加程度について心配な場合は、授乳前後の体重測定や、小児科での相談をおすすめします。ミルクを足す場合には、まず母乳をあげてからミルクを補完する形にしましょう。

授乳中に赤ちゃんが寝てしまいますが、起こしたほうがよいですか?

授乳中に眠ってしまうのは、赤ちゃんにとって自然なことです。お腹がいっぱいになったり、ママのぬくもりで安心したりして眠くなります。体重増加が順調なら、無理に起こす必要はありません。ただし、十分に飲む前に眠ってしまい、すぐにお腹を空かせて起きる場合は、足の裏を軽く刺激したり、頬を優しくつついたりして起こしてあげましょう。

睡眠・生活リズムに関するご質問

昼夜逆転しているようで、夜中に起き続けています。どうすればよいでしょうか?

生後1か月の赤ちゃんは、まだ昼夜の区別がついていません。お腹の中では明暗の変化がなかったため、生まれてから少しずつリズムがつくられてきます。
昼間は明るい場所で過ごし、夜は部屋を暗くして静かにすることで、徐々に昼夜のリズムを覚えていきます。完全に整うまでには2-3か月かかることもありますので、ゆっくりと見守っていきましょう。夜中の授乳時には明かりを少なめにして、静かに対応することが大切です。

一日中寝てばかりいますが、起こして授乳したほうがよいですか?

生後1か月の時期は1日の大部分を眠って過ごします。16-20時間眠ることも珍しくありません。これは脳と体の発達にとって必要な時間です。
体重増加が順調で、起きている時に元気があれば心配いりません。ただし、3-4時間以上授乳間隔が空く場合は、優しく起こして授乳してください。特に体重増加が心配な赤ちゃんの場合は、定期的な授乳が大切です。眠りがちで哺乳があまりうまくいっていない場合は、小児科にご相談ください。

寝ている時の呼吸が不規則で心配です。正常でしょうか?

赤ちゃんの呼吸は大人と違い、不規則なことが多いです。速くなったり遅くなったり、時には短時間息がすごく浅くなることもあります。これを「周期性呼吸」と呼び、新生児では正常な現象です。
ただし、息が止まっているように感じる、顔色が悪くなる、呼吸が非常に速い(1分間に60回以上)場合は特に注意が必要です。小児科を受診してください。また、ゼーゼーと音がする、胸がへこむような呼吸をする場合にも、すぐに小児科を受診してください。普段から赤ちゃんの呼吸の様子を観察し、異常を感じたら子ども医療相談ダイアル(#8000)への相談や救急車を呼ぶようにしてください。

排泄・おむつに関するご質問

うんちの色が緑色なのですが、病気でしょうか?

赤ちゃんのうんちが緑色になることは珍しくありません、腸内細菌の影響で緑色になることがあります。赤ちゃんが元気で、発熱や嘔吐がなければ心配いりません。ただし、白っぽい色、赤い血が混じる、黒いタール状のうんちの場合は、すぐに小児科を受診してください。うんちの色は日々変化することもありますので、全体的な赤ちゃんの様子を見ながら判断することが大切です。

1日に何回うんちをするのが正常ですか?

新生児のうんちの回数は個人差が大きく、1日10回以上する赤ちゃんもいれば、2-3日に1回の赤ちゃんもいます。特に母乳育児の場合は、回数が多くなる傾向があります。
大切なのは回数よりも、うんちの状態と赤ちゃんの機嫌です。軟らかめで黄色っぽく、赤ちゃんが元気であれば心配ありません。逆に、水っぽい下痢が続く、うんちが出ずお腹が張って苦しそう、血が混じるといった症状がある場合は小児科にご相談ください。

3日間うんちが出ていません。これって病気?

生後1か月頃の赤ちゃんで、3日間うんちが出ないことは珍しいことではありませんが、いくつかの原因が考えられます。
母乳不足、水分不足、腸の発達が未熟なことなどが原因です。お腹を「の」の字にマッサージしたり、足をゆっくり屈伸させたりしてみてください。それでも出ない場合や、お腹が張って苦しそう、ミルクを飲まないといった症状がある場合は、早めに小児科を受診しましょう。

おしっこの回数が少ないように感じます。脱水が心配です。

新生児は1日に6回以上おしっこをするのが目安です。おむつをこまめにチェックして、回数を確認してみてください。
おしっこの回数が極端に少ない、色が濃い、赤ちゃんがぐったりしている場合は、脱水の可能性があります。特に熱がある時、嘔吐や下痢がある時は注意が必要です。母乳やミルクをしっかり飲んでいて、おしっこが十分出ていれば心配ありません。不安な場合は、授乳量やおしっこの回数を記録して、小児科へご相談ください。

体調・発育に関するご質問

体重がなかなか増えません。母乳不足でしょうか?

新生児の体重増加は、1日あたり25-30g程度が目安です。ただし、毎日一定に増えるわけではなく、増えたり減ったりを繰り返しながら全体的に増加していきます。
1週間単位で見て増加傾向にあれば大丈夫です。母乳の場合は、赤ちゃんの飲む量が見えないため不安になることもありますが、おしっこが十分出ていて機嫌が良ければ足りていることが多いです。必要に応じて体重増加の確認や母乳・ミルクについてお気軽にご相談ください。

へその緒がまだ取れていませんが、お風呂に入れても大丈夫ですか?

へその緒は通常、生後1-2週間で自然に取れますが、3週間かかることもあります。へその緒がついていても、清潔にしていればお風呂に入れて大丈夫です。
入浴後は、へその緒の根元を清潔な綿棒で優しく拭いて乾燥させてください。赤く腫れる、膿が出る、悪臭がする場合は、感染の可能性がありますので小児科を受診してください。へその緒が取れるまでは、特に清潔に保つことが大切です。取れた後も、しばらくは注意深く観察しましょう。

黄疸が続いているようですが、いつまで様子を見てよいでしょうか?

新生児黄疸は、多くの赤ちゃんに見られる生理的な現象です。生後2-3日頃から現れ、通常は1-2週間で改善します。
軽度の黄疸で、赤ちゃんが元気におっぱいを飲んでいれば心配ありません。ただし目や手のひら・足の裏まで黄色い、哺乳力が落ちる、元気がないといった場合は、病的な黄疸の可能性があります。また、生後2週間を過ぎても黄疸が強い場合も、小児科での検査が必要です。1か月健診で必ず相談してください。

日常ケアに関するご質問

泣き止まない時があり、何をしても泣き続けます。病気でしょうか?

赤ちゃんが泣くのは、お腹が空いた、眠い、おむつが汚れた、暑い・寒いなど、何かを伝えるための大切な手段です。生後1-4か月頃は理由がわからず泣いてしまうこともよくあります。
基本的なお世話(授乳、だっこ、おむつ交換、室温調整)をまず確認し、抱っこやおくるみで包んであげてください。それでも泣き止まない場合は、少し歩き回ったり、静かな音楽をかけたりしてみましょう。発熱、嘔吐、下痢などの症状がある場合や、いつもと違う激しい泣き方をする場合は、小児科にご相談ください。

外出はいつから可能でしょうか?1か月健診前は控えたほうがよいですか?

基本的に、1か月健診までは外出を控えることをおすすめします。この時期の赤ちゃんは免疫力が低く、感染症にかかりやすいためです。
どうしても外出が必要な場合は、人混みを避け、短時間にとどめるようにしましょう。1か月健診で医師から「元気ですね」と言われたら、少しずつ外出を始めても大丈夫です。最初は近所への散歩程度から始め、徐々に外出時間を延ばしていきましょう。外出時は、赤ちゃんの体温調節に注意し、授乳やおむつ替えができる場所を事前に確認しておくと安心です。